小型犬の種類は、トイ・プードルやチワワなどの定番犬種から、日本では珍しい犬種まで実に多彩です。それぞれに特徴や性格、必要なお手入れが異なるため、自分のライフスタイルに合った犬種を選ぶことが大切です。
この記事では、人気の小型犬から珍しい犬種まで幅広く紹介し、寿命や飼育のポイント、しつけ、費用の目安まで解説します。初めて犬を迎える方も、ぜひ参考にしてください。
この記事のまとめ
- 小型犬は成犬時の体重10kg未満が目安で、明確な基準はなく体重4kg未満は超小型犬とされる
- トイ・プードルやチワワ、ミニチュア・ダックスフンドなど小型犬の種類は多彩で性格もさまざま
- 小型犬は長寿傾向ですが膝蓋骨脱臼や気管虚脱などかかりやすい病気がある
- 住環境やお手入れの手間、運動量を基準に自分に合う犬種を選ぶことが大切
- しつけや社会化を子犬期から行い、足腰に負担の少ない室内環境を整えることが飼育の基本
小型犬とは?種類を知る前に押さえたい基礎知識
小型犬の種類を紹介する前に、まずは「小型犬」とはどのような犬を指すのかを整理しておきましょう。サイズの基準や区分の考え方を理解しておくと、犬種選びがぐっとスムーズになります。
ここでは、小型犬の定義や超小型犬との違い、他サイズとの比較、基準が曖昧な理由を順に解説します。
小型犬の定義とサイズの基準
小型犬とは、一般的に成犬時の体重が10kg未満の犬種を指します。世界共通の厳密な基準はありませんが、日本のペット業界では10kgを目安にする場合が多く見られます。たとえばトイ・プードルやチワワ、マルチーズなどが代表例です。体高も25〜40cm前後の犬種が多く、室内でも無理なく飼える大きさとされています。
このサイズ感が、日本で人気を集める大きな理由のひとつです。
超小型犬と小型犬の違い
超小型犬と小型犬の違いは、主に体重による分類です。成犬時の体重が4〜5kg未満の犬種を超小型犬と呼ぶケースが多く、チワワやトイ・プードル、ポメラニアン、マルチーズなどが該当します。ただしこの区分も厳密ではなく、超小型犬をまとめて「小型犬」と扱うこともあります。
超小型犬は抱っこしやすい反面、骨が細く繊細な性格の子も多いため、扱いには注意が求められます。
小型犬と中型犬・大型犬のサイズ比較
小型犬と中型犬・大型犬は、主に成犬時の体重で区別されます。一般的には10kg未満が小型犬、10〜25kg程度が中型犬、25kg以上が大型犬とされています。たとえば同じ日本犬でも、柴犬は小型〜中型、秋田犬は大型に分類されます。
大きさによって必要な運動量や飼育スペース、食費などが変わるため、住環境とのバランスを考えて選ぶことが大切です。
小型犬に明確な基準がない理由
小型犬に明確な基準がないのは、血統管理団体が大きさによる区分を定めていないためです。ジャパンケネルクラブ(JKC)などは犬種ごとの理想体高や体重を「犬種標準」として示していますが、小型犬・中型犬・大型犬という分類そのものは定義していません。
そのためペットショップやペット保険会社ごとに判断が分かれる犬種もあります。特にフレンチ・ブルドッグや柴犬は境界的な存在で、施設によって扱いが異なる点は理解しておきましょう。
小型犬の種類が日本で人気を集める理由
小型犬の種類は、日本の人気犬種ランキングでも上位を占めています。その背景には、日本の住宅事情やライフスタイルと相性が良い特徴があります。
ここからは、小型犬が多くの家庭で選ばれる具体的な理由を4つの視点から解説します。自分の暮らしに小型犬が合うかどうかを考えるヒントにしてみてください。
飼育スペースが限られていても飼いやすい
小型犬は身体が小さいため、広い飼育スペースを必要としないのが大きなメリットです。マンションやアパート、ワンルームといった限られた住居でも、ケージやトイレスペースを無理なく確保できます。中型犬や大型犬ではジャンプや走り回る場所が必要ですが、小型犬なら室内での遊びや短い散歩で十分満足するケースも多いです。
都市部で犬を迎えたい方にとって、小型犬は現実的で有力な選択肢といえます。
フードやケア用品などの経済的負担が軽い
小型犬は食べる量や必要な物の規模が小さいため、経済的負担が比較的軽くなります。ドッグフードの消費量が少なく、ケージやベッド、洋服なども中型犬・大型犬より小さなサイズで済みます。また薬代やペット保険料も体のサイズで決まることが多く、小型犬のほうが抑えやすい傾向です。
ただしシャンプー・カット代や洋服代は高くなるケースもあり、総合的に判断しましょう。
運動量が少なめで散歩の負担が小さい
小型犬の種類の多くは、中型犬や大型犬に比べて必要な運動量が少なめです。一般的には20〜30分の散歩を1日1〜2回行えば十分とされ、忙しい方でも無理なく取り入れられます。ただしジャック・ラッセル・テリアのように運動欲求が高い犬種もいるため、犬種ごとの特性を確認しておきましょう。
散歩は運動だけでなく社会化やストレス発散にも役立つため、毎日続けることが愛犬の健康につながります。
体格が小さく飼い主がコントロールしやすい
小型犬は体格が小さく力も強くないため、飼い主がコントロールしやすい点も魅力です。散歩中に引っ張られても踏ん張りやすく、抱き上げて危険から守ることも容易です。他の犬や人に接触した際のケガのリスクも相対的に低く、犬を初めて飼う方にも扱いやすい存在といえます。
ただし体が小さい分、誤飲や転落などの事故には注意が必要で、日常の安全管理はしっかり行いましょう。
小型犬の種類に多くみられる性格の傾向
小型犬の種類は多岐にわたりますが、性格にはある程度の傾向が見られます。もちろん個体差があるため一概には言えませんが、タイプ別の傾向を知っておくと犬種選びの参考になります。ここでは、小型犬に多くみられる3つの性格タイプを紹介します。
明るく人懐こいタイプの小型犬
明るく人懐こいタイプは、家族や来客にもフレンドリーに接する犬種です。代表的なのがトイ・プードルやビション・フリーゼ、マルチーズなどで、遊び好きで社交的な性格をしています。家族が集まる家や、散歩中に他の犬や人と交流する機会が多い環境に向いています。
ただし甘えん坊な一面があるため、留守番が長いと分離不安になりやすい点には注意が必要です。社会化を進めて安心できる環境を整えましょう。
警戒心が強く吠えやすいタイプの小型犬
警戒心が強く吠えやすいタイプは、見知らぬ人や物音に敏感に反応する犬種です。チワワやポメラニアン、ヨークシャー・テリアなどが該当し、家族には愛情深い一方で他人には吠えやすい傾向があります。
番犬気質があるとも言えますが、集合住宅では無駄吠えがトラブルにつながることも。子犬期からさまざまな人や音に触れさせる社会化トレーニングを行い、落ち着いた行動を教えておくことが大切です。
人気の小型犬の種類【超小型犬】
超小型犬は、成犬時の体重が4〜5kg未満とされる特に小柄な犬種です。抱っこしやすく集合住宅でも飼いやすいため、日本で高い人気を誇ります。
ここでは、ジャパンケネルクラブの登録頭数などで上位に入る代表的な超小型犬を7種類、特徴や飼い方のポイントとともに紹介します。
トイ・プードルの特徴と飼い方
トイ・プードルは平均体高約25cm、体重3〜4kgの超小型犬で、プードル種の中でもっとも小さなサイズです。縮れた巻き毛で抜け毛が少なく、賢さと訓練性能の高さでも知られています。
活発で運動好きなため、毎日の散歩や遊びでしっかり発散させることが大切です。毛が伸び続けるので定期的なトリミングが欠かせません。愛らしさとしつけやすさで、初心者にも人気の犬種です。
チワワの特徴と飼い方
チワワは体高12〜20cm、体重1.5〜3kgほどで、世界最小の純血種として知られています。アップルヘッドと呼ばれる丸い頭と大きな瞳が特徴で、被毛はスムースコートとロングコートの2タイプがあります。
飼い主への愛着が強い反面、見知らぬ人への警戒心が強く吠えやすい傾向も。首が細く弱いためハーネスの使用がおすすめです。子犬期からのしつけと社会化が穏やかに育てるポイントです。
ポメラニアンの特徴と飼い方
ポメラニアンはドイツ原産で、平均体高18〜22cm、体重1.8〜2.3kgほどの超小型犬です。フサフサで毛量の多いダブルコートが特徴で、明るくフレンドリーな性格をしています。
骨がもろく骨折しやすいため、遊びや抱っこの際は目を離さない工夫が必要です。抜け毛が多いのでこまめなブラッシングとシャンプーが欠かせません。警戒心から吠えやすい面もあり、子犬教室などでしつけをサポートしてもらうと安心です。
マルチーズの特徴と飼い方
マルチーズは中央地中海沿岸が原産で、体高23〜25cm、体重2.5kg前後の超小型犬です。純白のシルクのような被毛が最大の特徴で、抜け毛が少ないシングルコートです。
明るく朗らかな性格で、愛玩犬として長く親しまれてきました。ただし心臓病や流涙症、脱臼、外耳炎などになりやすいため健康管理が重要です。被毛は絡まりやすいので毎日のブラッシングが欠かせず、定期的なトリミングで美しさを維持しましょう。
ヨークシャー・テリアの特徴と飼い方
ヨークシャー・テリアはイギリス原産で、体高18〜23cm、体重3.2kg以下の超小型犬です。「シルキーコート」と呼ばれる絹糸のような美しい被毛が特徴で、毛色は成長とともに変化していきます。
小柄ながら活発で勝ち気な性質を持ち、30分ほどの散歩を1日1〜2回行うとよいでしょう。被毛が絡まりやすいため毎日のブラッシングが必須です。警戒吠えをしやすいので、子犬期の社会化をしっかり行いましょう。
パピヨンの特徴と飼い方
パピヨンはフランス・ベルギー原産で、体高20〜28cm、体重4〜6kg前後の犬種です。名前の由来どおり蝶のような大きな飾り耳が特徴で、優雅な雰囲気を漂わせます。知能が高く状況判断が得意なため、しつけもしやすい犬種といえます。
一方で先天的に骨が弱いので、筋肉をつけつつ体重管理にも気を配りましょう。好奇心旺盛で大胆な性格ゆえに思い切った行動をとることもあり、事故には注意が必要です。
ブリュッセル・グリフォンの特徴と飼い方
ブリュッセル・グリフォンはベルギー原産で、体高20cm前後、体重3.5〜6kgの超小型犬です。赤みのある硬いワイヤーコートと、バランスの取れた小柄な体格が特徴です。
飼い主への愛情表現が豊かで温和な性格ですが、警戒心が強い個体もいます。短頭種のため気道が狭く、暑さや熱中症への対策が重要です。抜け毛は少ないものの、被毛の美しさを保つには定期的なブラッシングが欠かせず、お手入れに時間をかけられる方に向いています。
人気の小型犬の種類【小型犬】
ここからは、超小型犬より少し大きめの小型犬を紹介します。一般的に成犬時の体重が5〜10kg程度の犬種を指し、超小型犬よりもがっしりとした体格で、活発な犬種が多いのが特徴です。日本で人気の高い犬種を中心に、それぞれの特徴と飼育のポイントを解説します。
ミニチュア・ダックスフンドの特徴と飼い方
ミニチュア・ダックスフンドはドイツ原産で、平均体重4.5〜5kg、胸囲30〜37cmの小型犬です。長い胴と短い足がトレードマークで、毛質はスムース・ロング・ワイヤーの3タイプがあります。
狩猟犬のルーツから勇気と忍耐力を備え、好奇心旺盛な性格です。椎間板ヘルニアになりやすいため、段差や抱き方に注意し、背中を支える筋肉を維持する運動が欠かせません。
カニーンヘン・ダックスフンドの特徴と飼い方
カニーンヘン・ダックスフンドはダックスフンドの中でもっとも小さなサイズで、生後15カ月時点の胸囲30cm以下が基準となります。ミニチュアダックスフンドよりも一回り小さく、毛質はスムース・ロング・ワイヤーの3種類。活発で気の強さも持ち合わせ、ウサギ狩りに用いられた歴史があります。
飼い方はミニチュアとほぼ同じで、椎間板ヘルニア対策として床材やジャンプの管理が大切です。
ミニチュア・シュナウザーの特徴と飼い方
ミニチュア・シュナウザーはドイツ原産で、体高30〜35cm、体重4〜8kgの小型犬です。長い口ひげとまゆ毛がトレードマークで、小型犬の中ではがっしりとした筋肉質な体をしています。
明るく好奇心旺盛ですが、知らない人には警戒心を見せることもあります。エネルギッシュなので1日2回、20〜30分の散歩が理想です。抜け毛は少ないものの上毛が絡みやすく、毎日のブラッシングが欠かせない犬種です。
シー・ズーの特徴と飼い方
シー・ズーはチベット・中国を原産とする小型犬で、体高25〜28cm、体重5〜8kgほどです。艶やかな長い被毛と短いマズル、くりくりとした大きな目が特徴です。
飼い主に愛情深く、無駄吠えや警戒吠えが少ないため、マンションなど集合住宅でも飼いやすい犬種です。運動欲求は低めで、ゆっくり犬と暮らしたい方に向いています。ただし皮膚や被毛のトラブルが多いため、こまめなケアと健康管理がポイントです。
パグの特徴と飼い方
パグは中国原産で、体高25〜28cm、体重6.3〜8.1kgの小型犬です。しわのある顔と大きな瞳が特徴で、陽気で甘えん坊な性格をしています。筋肉質でコンパクトな体格は初心者にも扱いやすいですが、頑固な一面もあるため根気よくしつけましょう。
短頭種のため運動のしすぎや暑さによる呼吸トラブルに注意が必要です。ダブルコートで春と秋に抜け毛が増えるので、こまめな掃除とブラッシングを心がけましょう。
フレンチ・ブルドッグの特徴と飼い方
フレンチ・ブルドッグは小型犬と中型犬の境界にあたる犬種で、筋肉質な体格に大きな立ち耳が特徴です。もともとネズミ退治用に飼われていましたが、愛嬌ある見た目から愛玩犬として人気を集めるようになりました。
短頭種のため呼吸器や熱中症への配慮が欠かせず、夏場は散歩時間の工夫が必要です。しわの間は汚れやすいので、定期的に拭き取ってケアしましょう。家族への愛情が深い犬種です。
ビション・フリーゼの特徴と飼い方
ビション・フリーゼはフランス・ベルギー原産で、体高25〜29cm、体重は個体差が大きく5〜10kgほどです。純白のアフロヘアのような被毛が印象的で、小型犬ながら骨太で筋肉量も豊富です。
活発で人見知りが少なく、素直でしつけもしやすい犬種です。歯周病や膝蓋骨脱臼にかかりやすいので健康管理が大切で、太りやすい傾向もあるため食事内容に気を配りましょう。甘えん坊気質なので、しっかりしたしつけが必要です。
ジャック・ラッセル・テリアの特徴と飼い方
ジャック・ラッセル・テリアはイギリス原産で、体高25〜30cm、体重4〜6kgの小型犬です。ホワイト地にブラックやブラウンの模様が入る被毛と、筋肉質な体つきが特徴です。
狩猟本能が強く、独立心旺盛で頑固な一面もあります。運動量がとても多く、散歩に加えてドッグランでしっかり走らせる時間が必要です。バイクや自転車に反応して事故につながるリスクもあるため、一貫したしつけが欠かせない上級者向けの犬種といえます。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの特徴と飼い方
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルはイギリス原産で、体高31〜33cm、体重5〜8kgほどの小型犬です。錦糸状でわずかにウェーブのある長毛が美しく、温厚で誰にでもフレンドリーな性格をしています。
人に寄り添うのが好きで、初心者でも飼いやすい犬種です。ただし遺伝的に心疾患を発症する確率が高く、病気とうまく付き合う心構えが必要です。留守番が苦手なため、一緒にいられる時間を確保しましょう。
ペキニーズの特徴と飼い方
ペキニーズは中国原産で、体高20cm前後、体重5kg程度の小型犬です。短い足とベビーフェイス、ボリュームのある被毛が特徴で、マイペースで自由気ままな性格をしています。
必要な運動量が少なく穏やかなため、初心者にも向いている一方、ストレスを溜めやすいデリケートな一面も。短頭種ゆえに暑さに弱く、夏場のケアが重要です。しつけは気が散りやすいため、子犬のうちから根気よく続けていきましょう。
ミニチュア・ピンシャーの特徴と飼い方
ミニチュア・ピンシャーはドイツ原産で、体高25〜30cm、体重4〜6kgの小型犬です。細い手足に筋肉質な体で、ドーベルマンを小さくしたような凛々しい外見が魅力ですが、実はドーベルマンより歴史が古い犬種です。
明るく活発で好奇心旺盛ですが、繊細で神経質な面もあります。運動欲求が高く、十分な散歩時間が必要です。アレルギー性皮膚炎を起こしやすいので、散歩後は体を拭くなどのケアを徹底しましょう。
ボストン・テリアの特徴と飼い方
ボストン・テリアはアメリカ合衆国原産で、体高28〜38cm、体重6.8〜11.3kgと幅がある犬種です。笑っているような表情が愛嬌たっぷりで、フレンドリーで遊び好きな性格が魅力です。
興奮しやすい一面があり、子犬のうちから「待て」「おすわり」などを教えて落ち着かせることが大切です。短頭種のため運動しすぎると呼吸が苦しくなるので、散歩は適度に休憩を挟みましょう。暑さにも弱く熱中症対策も欠かせません。
イタリアン・グレーハウンドの特徴と飼い方
イタリアン・グレーハウンドはイタリア原産で、体高32〜38cm、体重5〜8kgの小型犬です。ほっそりとした体つきに長い四肢が優雅で、短くなめらかな被毛を持ちます。
基本的に臆病で内気な性格ですが、温厚で甘えん坊な面もあります。骨が細く皮膚病にもなりやすいため、生活環境の整備と体重管理が欠かせません。シングルコートで寒さに弱いので、冬場は洋服で体温調整をサポートし、皮膚の清潔も保ちましょう。
穏やかで甘えん坊なタイプの小型犬
穏やかで甘えん坊なタイプは、家族と静かに過ごす時間を好む犬種です。キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルやシー・ズー、ペキニーズなどが代表例で、無駄吠えが少なく集合住宅でも飼いやすい傾向があります。活動量が控えめなため、高齢者や忙しい方との相性も良いといえます。
ただし甘やかしすぎると分離不安につながることもあるため、適度な距離感を保ちながら愛情を注ぐのがポイントです。
日本では珍しい小型犬の種類
日本で見かける機会は少ないものの、個性的な魅力を持つ小型犬もたくさんいます。情報や出会いの機会が限られるため、迎える際はブリーダーから飼育環境や性格についてしっかり教わることが大切です。ここでは、日本ではあまり見かけない小型犬の種類を紹介します。
狆(ちん)の特徴
狆は日本原産の小型犬で、体高25cm程度、体重4〜5kgほどです。小柄で短い鼻、おっとりした表情が特徴で、1853年に日本の犬種として認められた歴史ある犬種です。
古くから愛玩犬として人と暮らしてきたため、飼い主と過ごすことを好む穏やかな性格をしています。水頭症や膝蓋骨脱臼に注意が必要で、短頭種ゆえに熱中症対策も重要です。長く細い被毛は絡まりやすいため、こまめなブラッシングを習慣にしましょう。
日本スピッツの特徴
日本スピッツは日本原産の小型犬で、オスの体高30〜38cm、体重9〜11kgほどです。ふわふわした白い被毛と三角の立ち耳が印象的で、明るく活発で聡明な性格をしています。
好奇心旺盛で遊び好きですが、警戒心が強い面もあります。毛量と抜け毛が多いため、こまめなブラッシングと月2回程度のシャンプーが必要で、トリミングサロンの利用もおすすめです。比較的太りやすいので、食事量の管理にも注意しましょう。
ノーフォーク・テリアの特徴
ノーフォーク・テリアはイギリス原産の小型犬で、体高25cm、体重5〜5.4kgほどです。垂れ耳タイプのテリアで、ワイヤーコートと呼ばれる硬い毛質が特徴です。
遊び好きで飼い主への攻撃性は低いものの、頑固な面もあります。運動欲求と食欲が強いため、十分な運動を取り入れて体調管理と問題行動の予防につなげましょう。子犬の頃から家庭内のルールを丁寧に教えることで、愛嬌ある一面を伸ばしていけます。
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの特徴
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアはイギリス原産で、体高28cm、体重7〜10kgの小型犬です。白一色のダブルコートで、オーバーコートは短く粗めの質感です。
活動的で自立心があり、飼い主との関わりを求める傾向があります。訓練性能が高くしつけしやすい一方、皮膚炎や外耳炎、目の病気、レッグペルテスにかかりやすいため健康管理が欠かせません。ルーツが猟犬なので、リフレッシュのための運動時間も確保してあげましょう。
スコティッシュ・テリアの特徴
スコティッシュ・テリアはイギリス(スコットランド地方)原産で、体高25.4〜28cm、体重8.6〜10.4kgと小型犬の中では大きめです。ブラックや小麦色、ブリンドルの短毛ワイヤーコートが特徴で、勇敢で気丈、自立心旺盛な性格をしています。
他の犬への攻撃性がやや高めなため、ルール作りと社会化が重要です。膀胱癌やリンパ腫などの病気にかかりやすいため、定期的な健康診断を欠かさず、十分な運動で個性を伸ばしましょう。
シェットランド・シープドッグの特徴
シェットランド・シープドッグはスコットランド原産で、オスの体高37cm、メス35.5cm、体重は6〜9kgほどの小型犬です。ふさふさの飾り毛と優しい表情が特徴で、穏やかで落ち着いた性格をしています。
牧羊犬のルーツから運動好きで、散歩に加えて広い公園で走らせるとストレスを発散できます。警戒心が強めなので、チャイムや来客に過剰反応しないよう子犬期からしつけ、こまめなブラッシングで美しい被毛を保ちましょう。
スキッパーキの特徴
スキッパーキはベルギー原産の小型犬で、オスの体高28〜33cm、メス25.5〜30.5cm、体重4〜7kgほどです。黒一色のダブルコートで、締まったバランスの良い体格が特徴です。
活動性が高く警戒心が強いものの、飼い主への愛着と好奇心を持ち合わせています。俊敏で訓練性能が高く、ドッグスポーツに向いた犬種です。見知らぬ人に慣れさせるトレーニングと、十分な運動時間を確保することが、個性を活かす飼い方のポイントです。
チベタン・スパニエルの特徴
チベタン・スパニエルはチベット原産の小型犬で、体高25.4cm前後、体重4.1〜6.8kgほどです。体高より体長がやや長く、シルクのような長毛と密なアンダーコートを持ちます。活発で陽気な性格ですが、落ち着きがあり注意深さも兼ね備えた犬種です。
自立心が強く反抗することもあるため、子犬の頃からルール作りを徹底しましょう。毛量が多いので足先の毛のカットやブラッシングなど、被毛ケアに時間を割ける方に向いています。
ワイヤー・フォックス・テリアの特徴
ワイヤー・フォックス・テリアはイギリス原産で、オスの体高上限39cm、体重7〜9kgの小型犬です。バランスの取れた骨格と俊敏な動きが特徴で、友好的で好奇心旺盛な性格をしています。マイペースで自立心が強く、頑固になる面もあります。
猟犬ルーツから警戒心と反応性が高いため、子犬期から社会化を丁寧に行いましょう。ドッグトレーニングに注力できる方なら個性を伸ばせますが、難しい場合はプロに相談するのがおすすめです。
小型犬の種類別に異なる平均寿命
小型犬の種類によって平均寿命には違いがあり、一般的に中型犬や大型犬よりも長生きする傾向にあります。ただし同じ犬種でも個体差や飼育環境で寿命は変わるため、目安として捉えましょう。
ここでは全体の寿命の傾向や、長寿といわれる理由、代表的な種類別の平均寿命を紹介します。
小型犬全体の平均寿命の目安
小型犬全体の平均寿命は14〜15歳とされ、超小型犬を含めると15歳を超える犬種も珍しくありません。犬全体の平均寿命が14歳程度であることを踏まえると、小型犬は比較的長生きといえます。
アニコム損保の家庭どうぶつ白書2021では、小型犬の平均寿命は14.4歳と報告されています。個体の健康状態や生活環境で変動するため、日々のケアや健康診断で長寿をサポートしてあげましょう。
小型犬が中型犬・大型犬より長生きといわれる理由
小型犬が長生きしやすい理由のひとつは、体格に対する心臓などの臓器への負担が小さいためといわれています。大型犬は身体が大きい割に臓器の大きさが比例しないため、心臓への負担が大きくなりやすいと考えられています。
また、老化のスピードが大型犬より遅い傾向がある点も長寿の要因とされます。ただしこれは一般的な傾向で、明確に解明されているわけではなく、個体や環境の影響も大きいといえます。
代表的な小型犬の種類別寿命一覧
代表的な小型犬の平均寿命は、トイ・プードル15.3歳、チワワ13.9歳、ミニチュア・ダックスフンド14.8歳、ポメラニアン13.8歳、ヨークシャー・テリア14.0歳、フレンチ・ブルドッグ11.2歳、シー・ズー13.8歳、マルチーズ13.6歳、カニーンヘン・ダックスフンド15.0歳となっています。
フレンチ・ブルドッグのように短頭種はやや短命の傾向があり、犬種ごとの特性を理解したケアが寿命に影響します。
小型犬の種類に多くみられるかかりやすい病気
小型犬の種類にはそれぞれ特性がありますが、共通してかかりやすい病気もいくつかあります。体が小さい・骨が細いといった身体的特徴が背景にあることが多く、早期発見と予防が大切です。
ここでは代表的な病気を6つ紹介します。気になる症状が見られたら、すぐに動物病院へ相談しましょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼(パテラ)は、膝のお皿にあたる膝蓋骨が正常な位置から内側または外側にずれてしまう病気で、小型犬では内側への脱臼が多く見られます。先天性のものと、ジャンプや転落などの事故で起こる後天性のものがあります。
症状の程度はさまざまで、痛がったり後ろ足を地面につけられなくなったりします。滑りやすい床にマットを敷くなどの環境整備が予防につながります。
骨折やひびなどの骨のトラブル
小型犬は骨が細く、特に前足の骨は2〜5mmほどと鉛筆より細いものもあるため、骨折しやすいのが特徴です。ソファからの落下、フローリングで滑る、ドアに足を挟むといった些細な出来事でもトラブルにつながります。
とくにイタリアン・グレーハウンドやポメラニアン、トイ・プードルは骨が細く、より慎重な管理が必要です。床材の見直しや正しい抱っこの仕方を心がけましょう。
気管虚脱
気管虚脱は、気管がつぶれて呼吸が苦しくなる病気で、進行すると呼吸困難を招くこともあります。発症すると「カーッ」と吐くようなしぐさが見られ、重度になるとチアノーゼが現れる場合もあります。
ヨークシャー・テリアやトイ・プードル、ポメラニアン、マルチーズなどで発症しやすく、中年齢以降の犬に多く見られます。ハーネスの使用や体重管理、室内環境の整備が予防に役立ちます。
僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁が変性し、閉鎖不全を起こす心臓病で、老齢の小型犬に発症が多い病気です。
マルチーズやヨークシャー・テリア、シー・ズー、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルで発症リスクが高いとされます。咳や運動を嫌がる様子が出たら早めに受診しましょう。早期発見と投薬・生活管理が大切です。
乳歯遺残と歯周病
乳歯遺残は、乳歯から永久歯へ生え変わる時期を過ぎても乳歯が残ってしまう状態です。小型犬に起こりやすく、放置すると不正咬合や歯垢・歯石の蓄積を招き、歯周病の原因となります。
歯周病は口臭や歯の脱落だけでなく、心臓や腎臓などの全身疾患につながることもあります。生え変わりの時期には口の中を確認し、必要に応じて動物病院で抜歯などの処置を受け、日頃から歯磨き習慣をつけることが大切です。
てんかん
てんかんは全身の痙攣や意識障害を繰り返す病気で、先天性・遺伝性の特発性てんかんがもっとも一般的です。生後6カ月から3歳までに発症するケースが多いですが、6〜7歳頃に発症することもあります。
発作が起きても落ち着いて時間を計測し、様子を動画で記録しておくと獣医師の診断に役立ちます。投薬で発作をコントロールできる場合が多いため、早めに相談しましょう。
小型犬の種類を問わず気をつけたい飼育の注意点
小型犬の種類に関わらず、共通して押さえておきたい飼育の注意点があります。体の構造や性格傾向から生じる注意点を知っておくことで、愛犬の健康と安全を守りやすくなります。
ここでは、室内環境・散歩・食事・問題行動の4つの視点から、小型犬の飼育ポイントを解説します。
骨や関節に負担をかけない室内環境の整え方
小型犬は骨が細いため、フローリングなど滑りやすい床はパテラや骨折の原因になります。カーペットやペット用マットを敷く、段差にはスロープを設置する、ソファからのジャンプを避けるなどの工夫で、足腰への負担を大幅に減らせます。
また、階段は抱っこで上り下りさせるのが安全です。毎日過ごす空間を整えることで、生涯にわたる健康維持につながるため、犬を迎える前に住環境を見直しましょう。
小型犬に適した散歩と運動の頻度
小型犬は中型犬・大型犬より必要な運動量が少なめですが、散歩は毎日行うのが基本です。目安は1日30分程度で、犬種や体調に応じて調整します。
散歩は運動だけでなく社会化やストレス発散にも重要な役割を果たします。「小型犬は散歩不要」といわれることもありますが、これは誤りです。ジャック・ラッセル・テリアなど運動欲求の高い犬種は、ドッグランなどでしっかり発散させる時間を設けましょう。
食事の量とカロリーの管理方法
小型犬は体格が小さい分、少しの食べ過ぎでも肥満につながりやすく、関節への負担が増えるリスクもあります。参考として、体重5kgの成犬の安静時に必要なエネルギー量は1日234kcal程度とされています。
おやつも含めた総カロリーを把握し、年齢・活動量に合わせたフードを選びましょう。定期的に体重を測る習慣をつけると、適正体型を維持しやすくなります。
小型犬症候群(SDS)への対策
小型犬症候群(Small dog syndrome)は、体の小さな犬が飼い主への攻撃的な態度や過度な愛情要求をとりやすい傾向を指します。
小さいから大丈夫と甘やかしすぎると、攻撃性や分離不安がエスカレートすることがあります。子犬期からルールを教え、「待て」や「おすわり」などで気持ちを切り替える練習を重ねましょう。遊ぶ時間と距離を保つ時間のメリハリをつけ、落ち着いた関係を築くことが大切です。
小型犬の種類ごとに大切なしつけとトレーニング
小型犬は扱いやすいと思われがちですが、可愛いからと甘やかすと問題行動につながります。犬種によって性格傾向は異なるものの、基本のしつけは共通しています。
ここでは、小型犬の種類を問わず押さえておきたい、しつけとトレーニングの3つのポイントを紹介します。
社会化期に行いたいしつけの基本
犬の社会化期は生後3週齢から12週齢頃までとされ、この時期にさまざまな環境・音・人・他の犬に触れさせることが重要です。社会化が不足すると警戒心が強くなり、吠えや噛みつきの原因になります。
子犬教室への参加や近所の散歩、他の犬との挨拶など、少しずつ刺激に慣らしていきましょう。この時期に学んだことは一生涯の基礎になるため、安全に配慮しながら前向きな経験を積ませることが大切です。
甘やかしすぎないことが問題行動を防ぐ
小型犬はかわいらしさから甘やかされがちですが、過度な甘やかしは分離不安や無駄吠えなどの問題行動につながります。家族全員で一貫したルールを決め、抱っこや要求吠えへの対応に差が出ないようにしましょう。
叱るよりも望ましい行動を褒めて強化するアプローチが効果的です。ダメなことは毅然と、良いことはしっかり褒める。このメリハリが愛犬との信頼関係を築く基本となります。
吠え癖・噛み癖を予防するトレーニング
吠え癖や噛み癖は、警戒心や不安、遊びの延長などさまざまな理由で生じます。吠えたときは反応せず、落ち着いたタイミングで褒めることで「静かにしているとよいことがある」と学ばせましょう。
噛み癖には「やめて」のサインを明確にし、噛んだら遊びを中断するのが効果的です。チャイム音に吠える場合は音源に慣らす練習を行うなど、原因に合わせた対処でトラブルを予防していきましょう。
小型犬の種類に応じたお手入れとケア
小型犬の種類によって、必要なお手入れの頻度や内容は大きく異なります。被毛のタイプや体の特徴に応じたケアを行うことで、健康と清潔を保てます。
ここでは、基本的なお手入れの3つのポイントを紹介します。忙しい方はお手入れが簡単な犬種を選ぶのもひとつの方法です。
ブラッシングとシャンプーの頻度
ブラッシングは被毛のもつれを防ぎ、皮膚の血行を促す大切なケアです。長毛種は毎日、短毛種でも週2〜3回を目安に行いましょう。
シャンプーは月1〜2回が一般的ですが、皮膚が弱い犬種は頻度を抑え、被毛が多い日本スピッツなどはやや頻繁に行うとよいでしょう。犬用シャンプーを使い、しっかり洗い流してドライヤーで完全に乾かすことが、皮膚トラブル予防のポイントです。
定期的なトリミングが必要な小型犬の種類
トイ・プードルやマルチーズ、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・シュナウザー、ビション・フリーゼなどは被毛が伸び続けるため、1〜2カ月に1回のトリミングが欠かせません。
トリミングは見た目を整えるだけでなく、毛玉や皮膚病の予防、健康チェックにもつながります。費用は小型犬で1回3,000〜10,000円ほどが目安です。
歯磨き・爪切り・耳掃除の基本
歯磨きは歯周病予防のため、できれば毎日行うのが理想です。犬用歯ブラシと歯磨きペーストを使い、無理せず少しずつ慣らしましょう。爪切りは2〜4週間に1回が目安で、伸びすぎると歩行に支障が出ます。
垂れ耳の犬種は耳の中が蒸れやすいため、耳掃除も週1回程度は確認が必要です。自分でのケアが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンで対応してもらうと安心です。
小型犬の種類ごとにかかる飼育費用の目安
小型犬を迎える際には、初期費用と毎月の飼育費用を事前に把握しておくことが大切です。命を預かる以上、長期的な経済的負担を考えておく必要があります。
ここでは、初期費用・毎月の費用・医療費の3つの視点から、小型犬を飼う際にかかる費用の目安を紹介します。
お迎え時の初期費用と準備するもの
小型犬を迎える際の準備として、ペットサークル、クレート、ベッド、ドッグフード、フードボウル、トイレトレー、トイレシーツ、ブラシ、爪切り、ペット用シャンプー、首輪、リードなどが必要です。
これらを揃える費用の目安は4〜5万円ほどです。さらに役所への登録料やワクチン接種、健康診断で2〜3万円ほどかかります。生体費用は犬種や血統によって大きく異なりますが、数十万円を見込んでおくと安心です。
毎月かかるフード・日用品・お手入れ費用
毎月の飼育費用は、小型犬で平均1〜2万円ほどが目安です。内訳はフード・おやつが3,000〜5,000円、トイレシーツなどの日用品が1,000〜3,000円、トリミングサロン利用料が月1回3,000〜10,000円程度となります。
2021年の調査では、小型犬に対する年間支出は平均約33万円でした。洋服やアクセサリー代も小型犬は豊富なため、予算に応じて楽しめるのも魅力のひとつです。
医療費とペット保険の考え方
医療費はフィラリアやノミ・ダニの予防薬を含め、健康な状態でも年間3〜5万円ほどかかります。ペット保険は小型犬で月1,500〜4,400円ほどが目安で、0〜3歳の間に加入するケースが多く見られます。
多くの保険は加入可能年齢に制限があり、健康でなければ加入できないため、若いうちの加入がおすすめです。犬種がかかりやすい慢性疾患への補償や高額治療への対応など、補償内容を比較しましょう。
小型犬の種類を選ぶときに確認したいポイント
小型犬の種類はとても豊富ですが、見た目のかわいらしさだけで選ぶと「思っていたのと違う」となりかねません。自分のライフスタイルや住環境、経験に合った犬種を選ぶことが、長く幸せに暮らすコツです。
ここでは、犬種選びの4つのチェックポイントを紹介します。
住環境やライフスタイルとの相性で選ぶ
マンションや集合住宅の場合、無駄吠えが少ないシー・ズーやキャバリア、パグなどが向いています。留守番が多い家庭では、分離不安になりにくい犬種を選びましょう。
仕事が忙しく散歩時間が限られる方は、運動量の少ないペキニーズなどが候補になります。反対にアクティブに過ごしたい方なら、ジャック・ラッセル・テリアなど運動好きな犬種も魅力的です。家族構成も踏まえて考えると選びやすくなります。
運動量やお手入れの手間で選ぶ
犬種ごとに必要な運動量やお手入れの手間は大きく異なります。毎日の散歩を楽しめる方はテリア系、短時間で済ませたい方はシー・ズーやペキニーズが向いています。お手入れに時間をかけられる方は長毛種のマルチーズやヨークシャー・テリア、簡単に済ませたい方は短毛のチワワやパグがおすすめです。
抜け毛の少なさを重視するならトイ・プードルやビション・フリーゼなど、トリミングが必要な犬種が候補になります。
性格や鳴きやすさで選ぶ
小型犬の種類によって性格や鳴きやすさには大きな違いがあります。人懐こいキャバリアやビション・フリーゼは誰にでも優しく接するため家族の多い家庭に向いています。
警戒心が強く吠えやすいチワワやポメラニアンは、来客が多い環境ではしつけがより重要です。穏やかなシー・ズーや狆は静かな暮らしを好む方に適しています。犬種の一般的な性格傾向を知ったうえで、自分の生活に合うタイプを選びましょう。
初心者が飼いやすい小型犬の種類
初心者が飼いやすい小型犬の種類としては、穏やかでしつけやすい犬種が挙げられます。たとえばシー・ズーやキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、パグ、ビション・フリーゼなどは、攻撃性が低く人懐こい性格で、初めて犬を飼う方にも扱いやすいといえます。
トイ・プードルやパピヨンは賢くしつけやすい一方、運動量やお手入れには注意が必要です。自分の経験と相談しながら選びましょう。
小型犬を家族に迎える方法
小型犬を家族に迎える方法は、主にペットショップ・ブリーダー・里親制度の3つがあります。それぞれメリット・デメリットがあるため、自分の希望や生活に合った方法を選ぶことが大切です。
ここでは、3つの迎え方の特徴とポイントを紹介します。じっくり比較して、後悔のない選択をしましょう。
ペットショップから迎える
ペットショップでは、生体だけでなくフードや日用品も一緒に揃えられるのが大きなメリットです。初めて犬を迎える方にとって、相談しながら必要なものを選べる環境は心強いでしょう。月齢が進んだ子犬ならワクチン接種や簡単なしつけが済んでいるケースもあります。
ただし親犬や育成環境の確認が難しい場合もあるため、健康状態や飼育歴についてはしっかり質問し、信頼できるお店を選ぶことが大切です。
ブリーダーから迎える
ブリーダーから迎える最大のメリットは、犬種に精通した専門家から直接話を聞けることです。親犬や兄弟犬を見ることで、成犬時のサイズや性格を予測しやすく、飼い方の具体的なアドバイスも受けられます。
ただし繁殖は年1〜2回のため希望のタイミングで子犬がいない場合もあり、人気のブリーダーは予約待ちになることも珍しくありません。余裕を持って情報収集し、信頼できるブリーダーを見極めることが大切です。
保護犬の里親として迎える
保護犬の里親制度は、保護団体や保健所から飼い主のいない犬を迎える方法です。生体費用がかからない点がメリットで、譲渡会やマッチングサイトを通じて出会える機会が増えています。
ただし里親制度では、譲渡後も飼育状況の確認が行われるケースがあり、面談や審査に通る必要があります。成犬が多いため性格やサイズが把握しやすい反面、過去の経験から特別なケアが必要な場合もあるため、心構えを持って迎えましょう。
小型犬 種類に関するよくある質問
小型犬の種類を検討する中で、多くの方が疑問に感じるポイントをまとめました。犬種選びの判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。
小型犬の中で一番飼いやすい種類はどれですか?
一番飼いやすい小型犬として挙げられることが多いのは、シー・ズーやキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルです。穏やかで攻撃性が低く、無駄吠えも少ない傾向があるため、集合住宅や初心者にも向いています。
ただし個体差が大きく、飼い主のライフスタイルとの相性も重要です。自分の生活に合う犬種を選びましょう。
小型犬の中で長生きしやすい種類は何ですか?
長生きしやすい小型犬は、トイ・プードルやカニーンヘン・ダックスフンド、チワワなどです。ある調査ではトイ・プードルが15.3歳、カニーンヘン・ダックスフンドが15.0歳と報告されています。飼育環境や健康管理で大きく変わるため、日々のケアが長寿の鍵です。
吠えにくい小型犬の種類を教えてください
吠えにくいとされる小型犬はシー・ズー、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、パグ、ペキニーズなどです。無駄吠えや警戒吠えが少なく、集合住宅でも飼いやすい傾向にあります。ただし子犬期の社会化やしつけが不十分だと吠え癖がつくこともあるため、吠えにくい犬種でも基本のしつけは欠かせません。
小型犬の種類は何犬種くらいいますか?
小型犬の種類は世界で数十犬種が知られており、日本国内でも30〜40犬種ほどが広く飼育されています。ワンクォールでは超小型犬7種と小型犬21種を紹介しており、代表的な犬種だけでも多彩です。自分に合う犬種をじっくり比較して選びましょう。
まとめ|自分に合った種類の小型犬を選ぼう
小型犬の種類は、トイ・プードルやチワワをはじめとする定番犬種から、狆やスキッパーキのような珍しい犬種まで実に幅広く、それぞれに魅力的な特徴があります。体格が小さく日本の住環境にマッチしやすい一方、骨が細い・警戒心が強いなどの特性から、飼い方や環境整備には配慮が必要です。
初期費用や毎月の飼育費、医療費の目安を把握し、住環境やライフスタイルとの相性で犬種を選ぶことが、愛犬との幸せな暮らしにつながります。